母の小さな異変に気づいた頃から、認知症の介護、さまざまな介護サービスとの出会い、そして在宅での看取りまで。
約8年間の母との出来事を、その時々に感じたこととともに書いています。
介護の状況や選択は、一人ひとり、家庭ごとに違うと思います。
ここに書いていることも、あくまで私たち母娘の一つの経験です。
最初から順番に読みたい方は、こちらの一覧からお読みいただけます。
第1章 小さな異変に気づいた頃
まだ「介護」という言葉を意識していなかった頃。
今から思えば、日常の中には少しずつ変化が現れていました。
- ただの夢だと思っていた夜
- 調べてしまって、怖くなった夜
- 日常の中に増えていった違和感
- 『この家にお世話になっていいんやろか』と言った日
- はっきりさせるのが怖かった初診の日
- あの選択でよかったのか、今でもわからない
- 父を失い、母との二人暮らしが始まった
- もう、母を一人にできないと思った日
第2章 介護が始まった頃
母の変化に戸惑いながら、地域包括支援センターに相談し、少しずつ介護サービスにつながっていきました。
母も私も、まだ今の状況をうまく受け止めることができなかった頃です。
- はじめて地域包括支援センターに相談した日のこと
- 介護認定の訪問調査の日——結果を待つ時間が始まった
- 介護認定を待ちながら、不安な気持ちと向き合っていた頃
- 母には、私に見えないものが見えていた
- 『娘さんが決めてください』が重くなっていった
- 母を私一人だけで見ないようにしたかった
- 病気だとわかっていても、怖かった
- 泣くつもりなんてなかったのに
- 『どすん』という音から始まった、新しい支援
- 「まだ自分でできるのに」と思っていた
第3章 支えてもらいながら暮らす
母の状態が変化するにつれて、私一人ではできないことも増えていきました。
いろいろな人やサービスに支えてもらいながら、在宅での生活を続けました。
- 母だけでなく、私も支えてもらった
- 母に合う場所を、もう一度探した
- 「なんとかして飲ませなければ」と思っていた
- 母と歩いた、週に一度の時間
- 施設に入ることは考えなかったの?
- ショートステイを利用しても、迷いは消えなかった
- 「歩ける」と「通院できる」は別のことだった
第4章 少しずつ変わっていく母
激しかった症状が落ち着く一方で、今度は身体の衰えを感じることが増えていきました。
食べること、歩くこと、話すこと。
それまで当たり前だったことが、少しずつ難しくなっていきました。
- 「ちゃんと食べてるし、大丈夫」その安心が初めて揺らいだ
- 「進まないで」から「元気でいてくれたら」へ
- 私は母に「私が誰かわかる?」と聞かなかった
- 今年は、涼しくなっても食欲が戻らなかった
- まだ頑張らなあかんの?
- 「この上、足まで失うことになったら」――母の足に起きた異変
- 在宅介護で、いちばん答えが出なかった不安
- 「うがいまで、できなくなるとは思わなかった」――認知症の母と口腔ケア
- 食べ物を口に運べても、飲み込むことは本人にしかできない
- 「人と話すって、こんなに楽しかったんや」――要介護5になった母と訪問ヘルパー
第5章 看取りを意識するようになって
母の衰えを日々感じるようになり、私の中でも「この先」を考えることが増えていきました。
何が正しいのかわからないまま、その時の母にとって何がいいのかを考え、ひとつずつ決めていきました。
- 「後悔しないようにしたい」――母との残された時間を意識し始めた頃
- ケアマネさんが変わる直前、母に最初の異変が起きた
- 「これでいこう」と決めた日――母を支えてくれる人たちを信じて
- 食べてもらうことは、本当に母のためなんだろうか
- 「いつ何があってもおかしくない」母のそばで感じていた重圧
- 「事故が怖いですから」と送り出した日、母は救急搬送された
- 「母を家に連れて帰りたい」入院して初めてわかったこと
- 「自然の流れにまかせたい」そう言えた時、迷いが消えた
- 「今が一番楽」母が家に帰ってきてからの数日間
- 「見届けたい」から「見送りたい」へ 母の最期の日
第6章 介護を終えて
母を見送ってから、介護中には考える余裕のなかったことを、少しずつ振り返るようになりました。
正解だったのか、今でもわからないことはたくさんあります。
それでも、母との8年間が私に残したものについて書いています。
- 一番しんどかったのは、母とぶつかっていた頃だった
- あの8年間は、母の「最期の授業」だったのかもしれない
- 母を見送って一年、私は少し変わっていた
- 段ボールから出てきた、私の知らない父と母
- 外壁が落ちた。これ、どこに言ったらいいの?
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
介護のかたちも、感じることも、人それぞれだと思います。
この記録の中に、同じように迷ったり悩んだりしている方にとって、何かひとつでも参考になることがあれば嬉しいです。